2017 10/9 打楽コンサート風物韓国・풍물한국

hansori

2017年10月9日(月) 福岡市中心部のあじびホール(福岡アジア美術館8F)にて「ヒョン・スンフン×キム・ソラ 打楽コンサート風物韓国・풍물한국」(平成29年度・2017年度福岡市民芸術祭認定事業)を開催しました。2年前の2015年にもここで開催しています。その時の内容はこちら


■風物(プンムル)とは
地域共同体の和合と地域住民の安寧を祈るために韓国全域において行われ、ケンガリ(鉦)・チャンゴ(杖(長)鼓)・プク(太鼓)・ジン(銅鑼)・ソゴ(小鼓)などの打楽器の演奏者が行進し、または踊りながら演技をする集団歌舞の民俗芸能のことをいいます(農楽と言われることもあります)。村の守護神や農耕の神を祀る祭祀、厄祓いや招福の願掛け、春の豊作の祈願、秋の豊作を祝う祭りなど暮らしの中に溶け込まれ、共同体の様々な行事の時に演奏されることによりその場を盛り上げ、和合と団結を強める役割を果たしてきました。

▼フライヤー・おもて
風物韓国表

▼フライヤー・うら
風物韓国裏


2015年の「湖南右道井邑農楽WS」「風物から見た韓国」でも来ていただいた、ヒョン・スンフン代表と湖南右道井邑(ホナムウドジョンウプ)農楽履修者キム・ソラさんを今回も迎え、トークコンサートを開催しました。司会は福岡在住のパク・ソンジさん。告知期間があまりないこともあり、韓ソリがフライヤーを、もうごく短時間で作成しました。

◆ヒョン・スンフンさんは国立の韓国芸術総合学校出身で金徳洙先生(サムルノリ創始者リーダー)のもとプクを担当、ソゴチュム(小鼓舞)、ヨルトゥバルなども担当し世界各地を周った主要メンバーで、現在、ヒョン・スンフン演戯カンパニーを立ち上げ国内外で活躍中、湖南右道井邑農楽もしっかり履修されています。

◆キム・ソラさんは右道農楽発生地・井邑(ジョンウプ)にて幼少の頃から湖南右道井邑農楽芸能保有者であるユ・ジファ先生から井邑農楽(最も完全な形態の右道農楽を維持するといわれる)の真髄を伝習、韓国中央大学校大学院韓国音楽学科打楽専攻で各地域の農楽を研究、女性演戯団ノリコッ代表であり、モダン・ワールドMusicグループDUO ポッの代表でもあり、これまた世界各地で公演されています。金徳洙先生曰く「彼女は右道のスペシャリストだよ!」と。

▼福岡アジア美術館(博多リバレイン)8Fのあじびホールが会場
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▼館内エスカレーター付近のポスター
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▼シンプルなステージセッテイング
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▼テピョンソとスェ
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▼当日たまたまポスターを見て来た、という方も
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▼テーブルに「風物の縮小版」
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▼風物韓国と演者の紹介
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韓国の歌舞楽には伝統的なリズム体系があります。長短(チャンダン)と言われ、古くから口唱伝承され、また地方によっても時代によっても少しづつ変化しながらも、その数は120種類を超えると言われています。そうした韓国伝統的な長短の演戯を現代的に再解釈して継承発展させレパートリーを構成し舞台化しています。世代を問わず観客と共に 韓国の神明(興や粋)を引き出します。

衣装に関して、今回「風物とは?」「伝統とはなんぞや?」という根と会場の雰囲気でサウンドに集中出来る形態を申し合わせ、全てを受け入れられる色の黒で韓服でも洋服でもないもの敢えて選びました。もちろん賛否両論があることも理解した上で。


▼最初の演目の비나리 ピナリ(祈り・告祀徳談)
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韓国の伝統的な厄祓いの祈りの唱です。天地創造から国が作られ人々の生活の中での厄を一つづつ流して福徳を呼び込み、安寧と平和を祈願します。


▼삼도설장구 三道ソルチャング(チャンゴ打楽)
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サムド(三道)とは韓国の3つの道、地方のことで、京畿・忠清道の中部地方、全羅道の湖南地方、慶尚道の嶺南地方の3つです。その3つの地方の特徴的なリズムで構成したシンプルながら情感豊かなチャンゴだけの演奏です。


▼똑똑똑 トットットッ(創作打楽曲・雨のふる兆し)
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様々な打楽器を演奏しながら、雨や風などの情景を想像させます。韓国の打楽器の多様な打法を開発し独創的な演奏を披露します。

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お二人はこの曲で数々の国楽や新しい音楽の賞を受賞しています。韓国伝統音楽ではお馴染み巫楽5拍子の鋭い構成の中にスリットドラムが交じり合い心地よい雨が染み渡ります。


▼태평소 능계 가락 テピョンソ ヌンゲ カラク(ダブルリードの笛とリズム)
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「テピョンソ・太平簫」というのは、日本では「チャルメラ」といわれる屋台のラッパでお馴染みですが、ほぼ同型です。
韓国のソウル・京畿・忠清地方を「ウッタリ地域」ともいいますが、そのウッタリ地域の伝統的なリズムで「ヌンゲ」といわれるものがあります。名前の正確な意味は知られていませんが、賑やかで踊りたくなるようなとても楽しいリズムで韓国独特のノリやイキ(粋)を引き出すテピョンソの代表的な曲です。


▼삼도 농악가락 三道農楽カラク(サムルノリ・4つの楽器遊び)
ラストは三道農楽カラクという、サムド・ソルチャンゴのサムド(三道)と同様、韓国の3つの道、地方のことで、京畿・忠清道の中部地方、全羅道の湖南地方、慶尚道の嶺南地方の3つのリズムを再構成し現代的なエッセンスを加えたサムルノリの代表曲です。

サムルノリは、野外で行われる大規模な構成の農楽・プンムル(風物)ノリのノリと精神を失わずに感じることができるよう舞台芸術用にコンパクトに構成し、都市部のステージでもその感動を強く味わえるように進化した公演形態です。1978年にソウルの空間舎廊で初めて演奏されました。

当初はその座って演じる姿に賛否両論の物議を醸し出しましたが、音楽性に優れ農楽を凌ぐ韓国を代表する芸術音楽になったサムルノリ。韓国の多彩なリズム形態でもあるチャンダンの音楽的秀逸性と即興性を世界中に知らしめることになり、必然の結果だったと言えます。サムルノリはゆったりとした味わいや目まぐるしく展開するリズムのスピード感が混在し、収縮と爆発を含んだ迫力ある「色と味」を表現します。

▼ヒョン・スンフンさんの解説
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▼韓ソリからイ・ジョンガン代表とユ・ユミヂャ副代表が入って演奏を行います
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▼最初は少し緊張感のあるステージでしたが段々と和みながら暖かい場に
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▼ラストの三道農楽カラクはコンパクトに
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▼大迫力のプク!!
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▼ケンガリチェが
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▼前日と当日に10分程度の打ち合わせでしたが、呼吸感は本当にスムーズでした
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▼감사합니다!!!!
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お越しになった皆様に暖かいご声援と大きな拍手を頂きましてありがとうございました。

▼三道農楽カラク(サムルノリ)の様子

この後は番外。

▼今回の出演者、スタッフ、司会の皆さんで
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▼ティップリでは韓ソリ代表より御礼の挨拶
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▼건배!! 乾杯!!
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▼スタッフとして今回頑張ったメンバーを労い
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▼ 韓ソリの最年長S村さんによる乾杯!!
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▼あっちでもこっちでも乾杯
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▼中洲の一角にて
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▼コーヒーで一服
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「ヒョン・スンフン✕キム・ソラ トーク・コンサート 風物韓国」は無事盛会裡に終了いたしました。
ご来場くださいました皆様、暖かい声援をかけてくださいました皆様、カムサハムニダ!
差し入れなども沢山いただき、最後は熱く盛り上げていただきましてありがとうございました、진심으로 감사드립니다!!

Posted byhansori

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